あえて飛行効率を捨てる逆転の発想ー施設園芸用“風を横に出すドローン技術”
- Lucky
- 1 日前
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ライターのあTAKAです!
ドローン技術者にとっては意外な、とはいえとても面白いプレスリリースが出ましたよ。
非常に面白い取り組みだと思います。
そして正直に言えば、この技術は飛行効率だけを見ると、決して美しくありません。
有限会社エクセルプランが発表した、ドローンのダウンウォッシュを水平方向に変換する特許技術。
推力の一部を横方向へ逃がす以上、ホバリング効率は落ちるし、電費も悪くなる。
「よく飛ぶドローン」を評価軸にするなら、減点要素だらけです。
でも、この技術は最初からそこを目指していない。
そこが一番大事なポイントです。
施設園芸という環境では、ドローンに求められるのは航続距離でもスピードでもありません。
狭いハウス内を、低速で、短時間、決められたルートで、確実に作業すること。
多少バッテリーを食っても、安定して受粉できればそれでいい。
施設園芸でドローンが使えなかった理由
これまで施設園芸でドローンが本格導入されなかった理由は明確でした。
真下に吹き下ろす強い風が、作物や設備と致命的に相性が悪かった。
操縦が上手いとか、AIがあるとか、そういう話以前に、物理的に使えなかったのです。
今回の特許は、その前提を静かに壊しています。
ダウンウォッシュを最大90度、水平方向に変換することで、
ドローンは「飛ぶための風」を「作業のための風」として使えるようになる。
ドローン「機械」としての再定義
ここで起きているのは小改良ではありません。
ドローンを航空機として扱うのをやめ、農業機械として再定義したという転換です。
飛行効率は悪い。でも用途には、驚くほど合っている。
ドローン業界では、どうしても「どれだけ飛べるか」が評価軸になりがちです。
しかし現場を止めていたのは、そんな指標ではありませんでした。風、音、サイズ、当たり前すぎて見過ごされてきた制約です。
「飛ばすためのドローン」を一度やめる。
その割り切りが、スマート農業を一歩現実に引き寄せた。
ここ、押さえておきたいところです。





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